電車に乗っていて「お酢みたいなツンとした」ニオイが漂ってきた。こんな経験ありませんか?
ワキガとは周りに不快感を与えるニオイです。そもそもワキガとは何なのでしょうか?おさらいしておきましょう。
目次
ワキガとは
ワキガにはエクリン汗腺ではなく、もうひとつの汗腺であるアポクリン腺が深く関ります。体温調節をするエクリン汗腺は全身に存在するのに対して、アポクリン汗腺は脇の下や耳、おへそ、デリケートゾーンなど毛の多く生えている部位のみに存在するのです。アポクリン汗腺から出る汗は、脂質や糖質・たんぱく質・アンモニアが含まれているため、粘つきのある汗になります。ワキガの匂いは、アポクリン汗腺から出た栄養豊富な汗が、皮ふの常在細菌に分解されることによって発生するのです。日本人の約10%がワキガ体質といわれています。ワキガかそうでないかは生まれつきの体質で、アポクリン腺の数が多かったり発達していたりするとワキガ体質になるのです。ワキガ体質とはいえ、ニオイの程度は個人差があり、ニオイケアでほとんどワキガとはわからないレベルの人もいれば、なにをしても臭うレベルの方もいます。なにをしても臭うレベルのワキガ臭を改善するには、病院で手術をするという治療法もあります。(引用先URL:https://201navi.jp/3536.html)
しかしワキガはかなりデリケートな問題なので、面と向かって本人に言う事もできません。
そもそも当の本人が気付いていない事もありますし。
自分のワキガに気づかないのは「味覚の疲労」が原因と言われています (引用先URL:http://wakiga-kokuhuku.com/wakiga-kidukanai.html)
しかし、ワキガと言っても様々な種類があり、はっきりした定義も存在しません。
日本人のワキ臭(腋臭)は、7タイプに分かれることを発見。
また、ワキ臭のタイプ・強度ともに加齢で変化することが判明。(引用先URL:http://m-age.jp/smell/research/original/02.html)
問題のアポクリン汗腺は脇や乳輪、そして性器に多く集まっています。
当然アポクリン汗腺があるという事とは人によっては「脇」以外から異臭を発する事も十分ありえる訳です。
乳首が臭い!「乳輪ワキガ」チチガ
スソワキガの一種でもある乳輪ワキガ(通称チチガ)。
男性・女性問わずチチガになる可能性があります。
チチガなんてなりたくないですが、残念ながらワキガと同じく、病気ではなくその人の体質によるものです。
チチガもまた両親からの遺伝でなる確率が非常に高いと言われています(優性遺伝、両親共にワキガの場合は8割の人がワキガになるそうです)。
チチガになるのは第二性徴がおこる思春期ごろに発達するため、9~15歳あたりでチチガになりやすくなると言われています。
他には女性ホルモンが急激に増える初潮(生理)の時にチチガを発症しやすくなります。
チチガの匂いは「玉ねぎが腐った臭い」と言われていますが、こちらも人によっては鉛筆の臭いだったりカレーのクミンだったり、ネギ臭いなどと感じる人もいます。
舐めた事ある人なら分かるかもしれませんが、味に関しては強烈な「苦味」の後に臭いが広がり、中には舌がしびれる人もいるそうです(耳垢がネバネバの人も苦いです)。
チチガは男性よりも女性の方が「臭いがキツイ」と言われています。
理由は女性は「ブラジャー」を着用するから。
カップの中で蒸れてしまい、雑菌が繁殖してしまう為だと言われています。
更にアポクリン汗腺は性的興奮で活発になる為、例えばセックス中にチチガ臭が強くなってしまうのです。
その為、別れる原因にもなってしまう事があるそうです。
自分がチチガではないか?確認する方法として、ワキガのチェックと同様に、両親がワキガではないか?耳垢が湿ってベタベタではないか?ブラジャーやシャツが黄色くならないか?を確認して、その中の1つでも該当してしまった場合は、残念ながらチチガの可能性が高くなります。
チチガの治療は基本的に治療で治す事は可能です。
が、保険適応外なので、どの治療も基本的に高額になります。
一番安いのが「ボトックス注射」となり、費用は1回につき10万円程。
しかし一時的にしか効果が出ない為、臭いを感じた時には再度注射を打つ必要があります。
川崎中央クリニックで行われている、マイクロ波と超音波でアポクリン汗腺を壊す「ペアドライ」が20万円程。
再発も少なく、傷も出来ないので治療費を除けば一番現実的とも思われますが、川崎中央クリニックでしか行っていない為、気軽に通院する事が出来ないのがデメリットです。
切開に関してはその名の通り切開してアポクリン汗腺を除去してしまう為、当然臭いの心配はなくなります。
しかし、取り残しもあったり傷も出来る為に切開はなるべくなら避けたい治療といえます。
デリケートゾーンのワキガ「スソワキガ」について
ワキガ・チチガと同じ事がデリケートゾーンで起こる事を「スソワキガ」といいます。
男性・女性器、肛門から異臭発します。
発症率は「ワキガ」の人は基本的に併発している可能性が非常に高いそうです。
男性・女性の場合だと、もう圧倒的に女性が多いのが特徴。
その違いはすそわきがのニオイを発する原因となる汗が出るアポクリン汗腺の数や汗腺のある範囲が広くなるためと言われています。
しかし男性の方も、恥垢(ちこう)や精液、尿や汗が下着に付着していると、雑菌が繁殖して臭う原因となるので注意が必要です。
治療に関しては病院で治療を受ける事で気にならないレベルまで抑える事が可能です。
しかし難点は保険適応外になってしまう為、治療費が高額になる事と、特に女性の場合は女性器を見せなければならない為に「恥ずかしい」事がネックとなってしまいます。
すそわきが臭でつらい思いをしている女性は少なくありません。症状による精神的苦痛は保険適用の条件に含まれているため、深刻な場合は、皮膚科や形成外科で一度相談してみるとよいでしょう。(引用先URL:https://201navi.jp/572.html)
スソワキガはワキガやチチガ以上に深刻だといえます。
恋人や夫婦でセックスは重要なコミュニケーションです。
普通のセックスだけに飽き足らず?相手の反応を見てオーラルセックスに興じるカップル(フェラ、クンニ)も多い事でしょう。
そこで肝心なアソコが激臭だったら、、セックスも楽しめなくなってしまい、臭いが気になるセックスレスになって最終的には破局を迎えた、、なんて最悪な結果になる事も。
チチガと同様、性的興奮を覚えると更にアポクリン汗腺が活発になってしまう為、セックスの時には普通よりも更に臭ってしまうそうです。
もしも好きな人がスソワキガだった場合、アナタなら伝える?伝えない?
ネットで調べてみると、スソワキガである本人よりも、彼氏やなんと産みの母親などが「どう本人に伝えたらよいか?」と知恵袋などで相談していました。
デリケートゾーンだし、普段は下着を履いているし、余程の事がない限り自分で匂いを嗅ぐ事もないので気付いていない人が多いみたいです。
もしも、相手の事が好きで別れる気持ちがないのであれば、相手を傷つけない言葉で伝えてあげて「自覚」してもらいましょう。
どーしても無理と言う人は、その臭いも含めて全てを「愛して」あげる事です。
ただし、かなりの苦労を伴う事を忘れてはいけません。
因みに、ワキガ臭全体に言える事ですが、そもそも感染する病気じゃないので「ワキガ」がうつる事はありえません。
ただ、臭いに関しては余りに強烈なので数日取れない事もあります。
ただ、その臭いに関しては基本的に自然に消えてしまいますし、衣類や肌に付着した場合は洗うと消えてしまいます。
でも、スソワキガは特に密着する時間が長いからそんな簡単な問題として片付けられないから問題なのですが。。
個人的には黙っていて毎回相手からセックスを求められる度に鬱っぽくなる位なら、正直に話して相手に改善を求めると思います。
相手も余程の事がない限り、認めない事はないかと思いますが、一時的に感情が不安定になる事も考えられますので、しっかりフォローしてあげる事を忘れてはいけません。
その臭いはスソワキガじゃないかも??
女性に多いとされるスソワキガ。
臭いは人によって様々ですが、基本的にはチーズが腐った臭いと言われています(他には玉ねぎ・お酢・納豆・鉛筆の芯などとも形容されています)。
臭いの強さも弱い人から強烈なタイプまでと様々ですが、強烈になってくるとクンニする事もためらってしまう程なんだとか。
でも、中にはスソワキガではなく「性病」の可能性もあるので注意しなければいけません。
カンジダ膣炎
腟カンジダとは、腟の中にいるカンジダ菌が増殖し、おりもの・かゆみ等の不快な症状をおこす病気のこと。カンジダ菌自体は、健康な女性でも皮膚、口の中、消化管、腟に存在する“常在菌”。それが、風邪や疲労、ストレス等、日常生活においての免疫力の低下、またホルモンの変化等によって、腟の中で増殖して発症します。また、女性の約20%が経験する女性特有の病気でもあります。(引用先URL:http://www.taisho.co.jp/meditreat/candida/)
カンジダ膣炎の典型的な症状として「外陰部のかゆみ・カッテージチーズ状のおりもの」があります。
臭いは「魚のような生臭い臭い」と形容される事が多いです。
もしも、女性器の周りが赤くなっていて、しかも内部にカッテージチーズ状のおりものを発見した場合は、カンジダ膣炎を疑った方が良いかもしれません。
男女問わず性交渉で感染します。
淋病
最近アメリカで薬が効かない「スーパー淋病」感染者が増加傾向との事で、専門家が警鐘を鳴らしています。
梅毒という言葉は聞いた事あるかもしれませんが、実際はどのようなものなのでしょうか?
淋病(淋菌感染症)とは、淋菌という細菌による性感染症のことを指す病名で、代表的な感染症のひとつだと言われています。10代後半から30代の性活動が盛んな若者に多く見られます。男性のほうが患者さんの数が多く、男性の患者さんの多くには症状が出ますが、女性の患者さんの多くには症状が出ません。
男性では主に尿道に、女性では子宮頸管に感染します。また、オーラルセックスを介して、咽頭に感染することがありますし、アナルセックスを介して直腸に、淋菌が手についた手指を経由して眼にも感染することがあります。(引用先URL:https://medicalnote.jp/contents/150624-000023-QVLRVQ)
たちが悪い事にこの淋病、多くの女性は無症状が多い事(男性は尿道から膿が出たり、腫れや痛みなどの症状が出る)です。
女性の場合は下腹部の軽微な痛み、膿のようなオリモノが出るのですが、なんと80%もの人が無症状だと言うから恐ろしいのです。
臭いは淋病独特の生臭い強烈な臭いを発します。
スソワキガも同様の臭いを発する人もいますが、見分け方としては女性器から白い膿のようなオリモノが出ている場合はセックスを避けた方が身のためです。
当然こちらも性交渉にて簡単に感染してしまう恐ろしい病気です。
因みに淋病を放置すると、最悪の場合排卵障害などの不妊症の原因なる事もあります。
特に女性の方は気をつけましょう。
トリコモナス膣炎
聞きなれない病名かもしれませんが、これもれっきとした性病のひとつ。
微生物の一種であるトリコモナス原虫が原因で起こる病気です。トリコモナス膣炎にかかると、性器に不快感がでたり、悪臭のあるおりもの・出血などの症状が出ます。 (引用先URL:https://doctors-me.com/doctor/female/35/column/5078)
こちらも臭いは強烈らしく、淋病と同じく魚のような生臭い臭いがするそうです。
性交渉で感染しますが、稀にトイレや浴槽などでも感染する事があるそうです(汗)
クラジミア
淋病や梅毒と並んで有名なクラミジアは日本で一番多い性病と言われています。
クラミジアはトラコーマの原因微生物ですが、クラミジアに感染すると男性は尿道炎から精巣上体炎、女性は子宮頸管炎から骨盤内炎症疾患をひきおこします。
クラミジアは主に性器に感染し、その患者数は世界的にもすべての性病のなか最も多い感染症です。とくに若年層の感染者が多く、最近の報告では18〜19歳の女性を検査したところ10人に3人がクラミジアに感染が認められました。また、20代では20人に3人の割合で感染していて、そのうち5人に4人までが自覚症状がないという報告もみられます。(引用先URL:https://www.aozoracl.com/seibyoushurui/chlamydia)
クラジミアの特徴として「無症状」があげられます。
感染しても最初の1週間は男女問わず無症状な為(男性は1週間で尿道の痛み、女性は最初に感染する場所には痛覚を感じる神経がほとんどないため自覚するまで更に時間がかかります)、重症化した頃には男性は副睾丸炎、女性は子宮内膜炎→卵管炎→腹膜炎と進み、最悪の場合は卵管が炎症でふさがってしまい、不妊症になってしまうそうです。
重症化した時には臭いも強烈なんだそうですが、そこまで放置すると逆にセックスどころではないそうです。
膣カンジダ症
こちらも女性の感染症のでは頻繁に見られる症状です。
カンジダ菌という真菌によって起こる腟炎になります。
カンジダ菌は体内の常在菌が原因の為、誰でも発症する可能性をもっています(10代から50代の女性5人に1人は膣カンジダ症を経験しているそう)。
性交渉でもかかりますが、風邪やストレス、疲労や妊娠などで免疫力が低下が発症する事もあるそうです。
更にカンジダ膣炎を発症するとかゆみやおりものが酒粕やチーズ状になるのが特徴です。
臭いは魚のような生臭い臭いがするようになります。
このカンジダ菌、健康な人の皮膚や粘膜にも常在し、腟カンジダは治癒しても、ホルモンバランスの変化や免疫力の低下などの要因によりカンジダ菌が異常増殖すると、再発する事が報告されています。
最後に
如何でしたか?スソワキガだけなら問題ないと思ってセックスをしてしまうと性病をうつされてしまった!なんて事にならない為にも、ちょっとでも疑わしい点が見つかった場合はセックスをしない勇気も必要です。
それと、これはもう当たり前ですがセックスの時にはコンドームを使用する事。
言いづらいでしょうが、相手にも異常がある事を伝えて通院を勧める等の対応をしましょう。
当然、あなたも性感染症になっていないか?定期的な診察をオススメ致します。
好きな彼女は絶対に浮気なんてしない!なんて思っていたら、実は裏で不特定多数の異性と関係を持っていた、なんて事もあり得ますからね(汗)
この記事へのコメントはありません。